日本古来に書かれた古事記には、とある3つの神々の名が記されている。


天照大神
月読命
須佐之男命


天皇は天照大神をルーツとしているが、兄弟神の二人をルーツとした系譜は歴史の表舞台に顔を出していない。


しかし、裏舞台には欠かせない一族。


それが月読の一族と須佐之男の一族――。


月読の一族は、日本に蔓延る魑魅魍魎や魔を封ずる組織を近代の世に再結成する。


かつて、『陰陽寮』と呼ばれ、数多の陰陽師を輩出した組織を前身とした、新しい組織の名は『京都宮内庁特殊現象対策陰陽課』。


その組織に属する中に、須佐之男の血を継ぐ一族が、3人…