「斬景煉舞[ザンケイレンブ]」
繰り出した斬撃は、全て半鬼の身体に刻まれる。
それが近かったため、返り血が成二の顔を塗る。半鬼から吹き出す赤い血飛沫は、唯一人間だった事実を引きずっていた。
近接戦闘術で最大限の効果を発揮する斬景煉舞。
接近すればする程、その斬撃の衝撃・剣閃は鮮明に刻まれ、煉獄を連想させる程の熱を帯びた剣となるが、ここまで大きなダメージを与えた事は無かった。
―――これが真の斬景煉舞…!
「オアァアァァ…!!!」
半鬼から呻き声が漏れる。
人に鬼神を強制憑依させた異形のモノから、先程とは比べものにならない程の強い殺気がほどばしる。
―――せめてもの慈悲に…俺は彼を殺さなければならない…
そう思った途端、剣を握った手が奮えだす。
しかし、人に死の厄災をもたらすモノを祓う事が退魔の血族の宿命。
「生きてるうちに会いたかった。例えどんな形であれ、だ」
108の大剣を全て換装し、半鬼に向ける。
そこから先は無情にならなければならない。
「嵐月時雨」
繰り出した斬撃は、全て半鬼の身体に刻まれる。
それが近かったため、返り血が成二の顔を塗る。半鬼から吹き出す赤い血飛沫は、唯一人間だった事実を引きずっていた。
近接戦闘術で最大限の効果を発揮する斬景煉舞。
接近すればする程、その斬撃の衝撃・剣閃は鮮明に刻まれ、煉獄を連想させる程の熱を帯びた剣となるが、ここまで大きなダメージを与えた事は無かった。
―――これが真の斬景煉舞…!
「オアァアァァ…!!!」
半鬼から呻き声が漏れる。
人に鬼神を強制憑依させた異形のモノから、先程とは比べものにならない程の強い殺気がほどばしる。
―――せめてもの慈悲に…俺は彼を殺さなければならない…
そう思った途端、剣を握った手が奮えだす。
しかし、人に死の厄災をもたらすモノを祓う事が退魔の血族の宿命。
「生きてるうちに会いたかった。例えどんな形であれ、だ」
108の大剣を全て換装し、半鬼に向ける。
そこから先は無情にならなければならない。
「嵐月時雨」

