「何で?その藤堂くんが 私に手を出すの?」



「あいつは 彼氏のいる彼女に手を出すやつなんだ…」


「そうなんだ…」


藤堂直樹…


屋上で 出会ったやつ…
そんな奴に 見えなかった…


でも…
どこか 寂しそうな 表情が
私と似てるって思った…


「ひゃっ…!!」


気付いたら 恭平が
私の 制服のボタンをハズしていた…



「ちょっと…やっ…ここ学校だよ??」



「優姫菜が 嘘をついたから…屋上で1人って嘘だろ??その罰だ…」



また彼は冷ややかな表情に戻っていた



「やっ…」



「お前は俺のモノだ…」


「んっ……」



振りほどかない…この手
その代わり彼の舌が私の口に入るたびに



私の中では モヤモヤと
黒い霧が広がっていく…



それが
私は 汚れているような気がした