最 後 の ラ ブ レ タ ー 。



『シュンのせいだからねー? もうガキじゃないんだから、そんなでかい声出すなっつの』


 さっき担任に叱られた事でしゃべりづらくなったので、愛はノートの端っこを切り取ってそう書いた。

 そして担任が黒板に字を書いているのをチャンスに、シュンにそれを渡した。

 少ししてからシュンから返事が返ってきた。


『つーか、何でさっきニヤけてたわけ?』


 私はその字を見てますます顔を赤くした。

 〝好きな人が出来たから〟だなんて、まさか言えない。

 シュンとは小学校からの付き合いだけど、恋の話なんてした事ない。

 だってそういう事言い合えるような関係じゃないから。

 いつだって私とシュンは喧嘩友達。

 良く言えばキョーダイ。悪く言えばライバル!(いい意味か?w)




『秘密! シュンには教えない』


 私は手紙にそう書いてシュンに渡した。



「……どーせ好きな人だろ」


 シュンはボソっと呟いた。