顔を真っ赤にして一人でニヤけている人がいれば、誰だってそれに気づくであろう。
愛の隣の席の俊介――通称シュンは気味悪そうに愛を一瞥した。
「何ニヤニヤしてんの? へんたーい」
シュンの言葉にいらついた私は、とっさに言い返した。
「シュンに変態なんて言われたくないなぁー、誰かさんの机の中にエロ本が入ってたよーな……」
私はそう言うとシュンの机をチラッと見た。
と同時に、シュンは顔を赤らめる。
「うっせー! どっかの誰かさんよりかはマシだ!」
「コラそこ。うるさい!」
シュンの大きく張り上げた声のせいで、担任に叱られた。
