――そうして私たちの関係は始まった。
今日一日で私は〝大嫌い〟から〝大好き〟に変わる事があるのだと知った。
授業中、私は大吾の事で頭がいっぱいだった。
数学の授業中、愛の顔は真っ赤だった。
意地悪で最悪な人だと思ってた大吾――
でもそれは私の勝手な思い違いだった。
話してみれば全然普通の男子だし、意外と涙もろいところがあって……
ああ見えて、笑顔はすごく可愛いんだ。
大吾は大きく口開けて、くしゃっとして笑う。
「あんな顔……反則だから///」
思わずそうつぶやいた。
自分でも信じられないほど、私は確実に大吾に恋してる。
