「俺たちさ、実は……気ィ合うんじゃね!?」
私が泣き止んでから少し経った後、突然大吾がそう言った。
「俺、屋上に連れて来たのはお前と別れるつもりだった。
あんな状況で付き合い始めるのはやっぱおかしいと思ったからさ。
まさかこんな展開になるなんて思ってなかったんだけど……俺お前の性格結構好きだわ!」
大吾が私に向かって笑った。
その笑顔が可愛くて、思わず胸が高鳴った。
私は大吾に向かって言った。
「……つ、付き合おうよ!」
多分、今の私
顔真っ赤だ――
大吾はしばらく間をあけて
「ほんと……まさかの展開だわ。お前から告ってくるなんてな///」
心なしか、大吾の顔が赤くなっているように見えた。
その時屋上にある一人の女子生徒がいたことを、私たちは知らない――
