「――なぁ、」
ふいに大吾が尋ねてきた。
私と大吾は、お互い和解(?)した後、他愛もない話で盛り上がっていた。
「お前、最近の政治どう思う?」
「何だよ、いきなり;」
「俺はさー、もーちょい高齢者へのサービス増やした方がいいと思うのよ」
「何々~、あんたちょっとキャラ壊れてるんですけどw大丈夫か」
「うちのばあちゃん見てつくづく思うんだよ」
「ばあちゃん;」
「ばあちゃんはいつも明るくてさー俺がガキの頃からいっつも世話見てくれてんだよ……。本当いいばあちゃんに恵まれたよ俺は。うん(感無量)」
「ちょっとちょっと、大吾さん軽く涙目になってますけど」
「でもばあちゃん、最近ボケてきてなぁ……」
「……うん」
「一人だとちょっと生活苦しくなっちゃって」
「うちのお袋が提案して、福祉の人にばあちゃんの介護を頼むようにしたんだよ」
