最 後 の ラ ブ レ タ ー 。





「何いきなり小さくなってんだよ! 俺はあん時嬉しかったんだけど」


「え……」


「ああ、こういう女もいるんだなーってさ」


 
 そう言った大吾の顔は今までとは全然違って見えた。

 その変化はきっと、大吾に対する見方が変わったからなんだと、自分自身を反省した。



「ごめん、私も……大吾の事勝手に軽い男だと思い込んで――。ごめん」



「つまりはお互いがお互いを軽い奴だと思ってたって事だ」



 
 私たちはお互いの顔を見合わせた。

 それから、なんだか二人おかしくて笑った。






 さっきまでジリジリ輝いてた太陽。

 ちょっと前までは〝鬱陶しい〟と思っていたのに。

 今の太陽は、ちっともそんな風には見えないんだ。