｢おはよ〜麻紀ちゃん｣

｢…おはよ｣

｢どうしたの？元気ないね｣

｢うん…ちょっとね｣

｢大丈夫？｣

｢大丈夫。恵子が心配するようなことじゃないから｣

｢分かった。でも何かあったら言って？｣

｢…ありがとう｣





朝学校に行くと、麻紀ちゃんは元気がなかった

麻紀ちゃんはいつも悩みはいっぱいいっぱいにならなきゃ相談してきてくれない

あたしには待つしかないんだ

いつも側にいるのに力になれないのは悔しいけど

あたしは麻紀ちゃんを信じてる





｢石井さん、おはよ｣

｢あ…青山くん、おはよ｣



青山くんから挨拶された〜！

男の子とあまり会話しないから新鮮かも！



｢恵子…、青山くんと仲良いの？｣

｢え？いや、昨日日直でたまたま喋ったくらいだよ？｣

｢そう…｣

｢麻紀…ちゃん…？｣

｢あ、べつになんでもないよ｣

｢そう…｣





麻紀ちゃんなんだかおかしい…

だけど何もできない…

こんな自分が嫌いなはずなのに

いつも迷惑ばかり

麻紀ちゃんどうしたんだろ？





｢ごめん恵子、あたし保健室｣

｢うん…気をつけてね｣

｢ありがと｣






その後、麻紀ちゃんは早退してしまった