車で二時間近く走り
けっこう遠くの町まで
やってきた。

お昼ご飯を食べながら
私の悩み…
将来の事を
ゆうじさんに話してみた。

ゆうじさんは
黙って話を聞いてくれたあと

こう言った−−−

「そんな事
悩む必要ないよ!
それとー…
かずやと比べる必要もない。
将来の事なんて
皆が皆 考えている
わけじゃないからね。
小さい時から
夢がある人もいれば
逆に 大人になったって
何も考えずに なんとなく
 働いてるヤツもいる。
俺だって 大学出るまで
何も考えてなかったもん。
高校生の時は
とりあえず大学行ってから…
って思ってたけど…
結局 大学出たって
夢なんて なかった。
そして 何となく
今の会社に入って
働いているうちに
今の仕事に
やり甲斐を感じて
頑張ろうって気持ちに
なってきたんだ。
夢があるって事は
素晴らしい事だと思うけど
夢がないからって
それが ダメな訳じゃない。
だから 自然に
夢とか やりたい事とかが
出てくるまで 待つのも
大事な事だと思うよ」