公園のベンチに座り
すぐに
かずやが言った。

「エリ、昨日はごめん」

『え…?
なんで かずやが
謝んの?
謝らなきゃいけないのは
私の方だと思う…』

「…イヤ、
エリが謝るのも
おかしいよ。
ってか あの場合
誰が悪いとかじゃ
ないよなぁ、きっと…
偶然が重なっただけの
話だよな…!」


『…うん…そうだね…』


「昨日 あれから
父さんとは
大丈夫だったんでしょ?
まさか 別れるとか…
それは ないよな?」

『うん。それは大丈夫』

「そっか。
それなら良かったよ。
昨日の夜さ
父さんから電話あって
少し話したんだけど
エリとの事は
聞けなかったからさぁ
気になってたんだ。」


『そうなんだ…。
私とゆうじさんは
大丈夫だけど・・・
かずやが…
一番辛い思い
したんじゃないか…って
思っててさ…
今日も本当は
かずやに
会わせる顔ないなーって
思ってたんだ…』