変えられない運命〜私とあなたの繋がり〜

…最初は 本当に心配で
親心みたいなのが
あったのかもしれない…
子供と離れている俺と
親と離れているエリちゃん…
どこか似ている…って思った。
エリちゃんの姿に
かずやの姿を
重ねていたのかも
しれなかった…。
いつか言ったよね?
《血がつながってるって事は
遠く 離れていても
ちゃんと繋がってるって事だ》
って・・・
そう 自分に
言い聞かせてたのかも
しれないな…
エリちゃんに
初めて会った時も
かずやの事を思ってて
無意識に
声をかけちゃってたんだ。
けど…それが
だんだん 愛に
変わっていった。
息子がいる事は
言えなかったけど…
エリちゃんへの気持ちに
嘘、偽りはない。
ただ…ずっと独身だった…と
ウソをついてしまった事は
本当に
悪かったと思ってる…
本当にごめん…」

ゆうじさんは…
すべての気持ちを
吐き出したかのように
大きく溜め息をついて
私に 頭を下げた−−−