初めて見る
ゆうじさんの《愛車》は
白のエルグランド−−−


運転席に乗っているゆうじさんは
いつも以上に
かっこよく見えた…。


ここ最近 ずーーっと
心の中で想っていた人が

今 目の前にいる。


今 私と一緒にいる。

私は ずっと
ドキドキしっぱなしだった…


素敵なレストランで食事をし
他愛もない会話をしていたけど…

料理の味も

会話の内容も覚えていない程


私は


ゆうじさんに みとれていた…


食事を終えたPM8時頃
次は ブラブラと
ドライブをしていた。

町のはずれにある
大きな公園の駐車場に
車を停め
ゆうじさんとの会話を
楽しんだ。

そこで私は
自分で作ったチョコレートを
ゆうじさんにあげた。

『これ……
今日バレンタインだから
作ってみたんだけどさ…。
私、料理なんて
 した事ないから……
マズかったら本当捨てて!』

「え!?いいの?
俺なんかがもらっちゃって…
ありがとう!」