「んー…
なんか後味悪いっつうか…。
俺さ、物事何でも
白黒ハッキリつけたい人だからさ、
《別れよう》
《うん》
みたいな感じだったら
スッキリできてたのかも
しれないけど…
今回の事は
なんか…白でもなきゃ
黒でもなくて…
中間のグレー?っつうか
マーブル??
だから、なんかいまいち
スッキリできないんだよね…」



『………。
人と人が別れる事って
いつでも
キレイに別れられるとは
限らないよ。
恋人や友達…

家族…。
《別れ》って色んな場面で
ある事だけど…
みんながみんな
納得して
キレイにスッキリできるとは
限らない。
なんの前触れもなく
突然
別れがやってくる事だってある…』


空を見上げ


死んだお父さんを想った…


それを察知したのか
「あ、ごめん…」と
かずやは謝ってきた。

そして 突然

かずやは
自分の家族について
語り始めた−−−。