良かった・・・


いつもの
ゆうじさんに
戻ってる……



ゆうじさんも
私の事を
《娘》だと
認識しようと
頑張っている…


これでいいんだ…



一緒に
いられるなら…


もう
何だっていい。


父親だろうが

何だろうが…


もう

どうだっていい。


しかし−−−
虚しくも…
ゆうじさんが
私の事を
《エリ》と呼ぶ日は
こなかった・・・


ガラッ



その時

病室のドアが開き
かずやが入ってきた。


「エリ、
やっと曲
できたぞ!」