張り裂けそうな
心臓を
抑えながら…

病院に着いた・・


ゆうじさんの病室の前には
かずやが待っていてくれた。


「エリ!」


『かずや…
ゆうじさんの
戻った記憶の…
一部って…?』

今にも
泣きだしそうな私に
かずやは言った…

「安心しろ…
お前の事は…
思い出していない…」


私が

今 一番
聞きたかった事を

かずやは言ってくれた。


『…よ…良かった…。
で…
何を思い出したの…?』