記憶喪失…

それは

あまりにも

ショックだったが

私は……

なんだか…少し…
ホッとした気持ちもあった…


−−記憶喪失−−


私との事を
すべて…何も…

覚えていない……


本当の親子だと
知った時

ゆうじさんは…

ひどく
自分を責めていただろう…


私との事…

私の事を 忘れてくれて…

これで良かったんだ…


そして…

私は…

あなたの娘だ…と

言える日が来るまで

頑張ろう…と決めた。


「エリ…
お前…悲しむどころか
 少し安心しただろ?
父さんが
何も覚えてなくて…」


やっぱり
かずやには
何でもお見通しだ…


『…うん…ちょっとね。
不謹慎だけど…
ホッとした…。』