『私…

ゆうじさんとの事は
間違いだなんて
思ってない。
本当に幸せだったし…
本当に…
心から愛してた…。
《親子》として
出会えてたなら…
もっと幸せだったのかな…』


「エリ…。
ごめんね…」



その頃……


ゆうじは……


病院に運ばれていた…!!


とっさに母の家を出て

そのあとすぐ…


トラックに
跳ねられていた……


目撃者の証言によると


《まるで自分から
トラックに
向かっていった》らしいが……


何も知らず……

私と母は

二人で
ただボーっとしていた…


その時……
エリのケータイに
着信があった…


ゆうじさん…!?
そう思ったが…違う…


知らない番号だ…


「もしもし?
こちら○○病院ですが…
 あなたへの発信履歴が
 あったので
 かけさせて頂きました。」

そのあとの詳しい話は
ショックのあまり
覚えていない。

《意識不明・重体》

それだけは
ハッキリと理解した。

母と無我夢中で
ゆうじさんが
運ばれた病院へ
向かった−−