バタン!とドアを閉め、無言で部屋の中へ歩いて行った。

「欄」

大山先輩に呼ばれたけど無視する。

「欄」

 も一度無視。

 あまりに返事をしないでいたら、大山先輩の左手が、あたしの首にそっと触れた。


ゾワワワワァ~。


「ごめんなさいっ!私が悪かったです!何かご用でございますか(>_<)?」

 あたしは、速攻謝った。

 あたしの弱点が大山先輩にバレてからは、たまにあたしがいうこときかないと、すぐにあたしの首元に手を触れようとしてきた。


師範の馬鹿っ(>_<)


大山先輩に余計な事話して!



「何怒ってんだよ」

 大山先輩の手が、首から離れた。

「おおお怒ってません!全然」

「だよな。理由ねぇしな」

 と言って、突然今度は、背後からヘッドロックされた。

「お、大山先輩。ギブ!ギブ!」

 あたしは、大山先輩の腕を軽く叩きながら合図を送った。

「参ったか?」

「ま、参りました(>_<)!」

「降参か?」

「こ、降参です(>_<)!」

「よぉし」

 そういうと大山先輩は、ヘッドロックを解き、そのまま優しく包みこむように抱きしめてきた。



えっ?!



ま、待って!



なに?



あたし、何されてるの?



何がおきたの?



 そして、大山先輩の顎が、あたしの肩に乗っかった。



なに?



この展開は!!!



「欄」

 大山先輩が、また優しくあたしの名前を呼んだ。

「ハ、ハイ……」

 あたしはの声が、かすれぎみに返事をした。

「顔見せろよ」


 ドキィ(@_@)!



大山先輩(>_<)?



 あたしは、本当にゆっくり大山先輩の方へ、振り返る。

 大山先輩と目が合った。

 会話することもなく、ただ見つめあっただけ。



なに?



なに?



この展開は(@_@)



どうすればいいの?



「・・・先に、寝るわ。なんか調子悪い」

 そう言って、大山先輩はゴロンと横になった。



え~(-.-;)



あれだけドキドキさせといてぇ(>_<)



もぉ!!!



「大山先輩、布団敷きますから、そこで寝てて下さい」



あたしの怒りがおさまるまで!!



 押し入れを開けると、小さい布団が1組用意されてあった。布団を簡単に敷き、大山先輩を布団へ入るように言った。

「ダリィ~」

 大山先輩がさもダルそうに動く。

 あたしは、その様子を見て、真中の家に変わりがないか一瞬だけ確認し、大山先輩の所へ戻った。

「大山先輩?」

「・・・」

 大山先輩は、返事をするのが面倒くさそうだった。

 あたしは、大山先輩のおでこに手をあててみた。



熱い!



いつから(-_-)