寮の前で風見先輩が立っていた。
もしかして待たせてた!?
怒られるかなぁ…。
「すっすみません風見先輩っ私っ」
「プッ…土屋さん本当面白いね。
良いよっ案内するからついて来て」
「はいっ」
良かった怒ってないみたい。
沙雪は腹黒いとか言ってたけど全然そう見えない。
風見先輩の笑顔には裏なんかなさそうな感じだった。
「俺の顔に何かついてる?」
「あっいやっ先輩は腹黒くなんか見えないなって」
風見先輩をジッとみてしまっていた私は急に話されてビックリした。
「なんで腹黒?…ああ佐伯が言ってたから?」
「あっはいっ」
私は首を大きく縦に振る。
ソレを見てまた風見先輩はクスクスと笑う。
「俺は腹黒くなんかないよっ。
俺より真広のほうが。」
「真広…安西くんが!?」
安西くんが腹黒い??
更に見えない気がする。
「腹黒いって言うか裏表があるんだよ。」
「二重人格ってことですか?」
「まそんなとこかな?」
「りょーちょー!ひどいっすよー陰口なんてー」
「きゃぁっ」
突然現れた安西君が後ろから抱き付いてきた。
「聞いてたんなら陰口にはなんないよ」
私はいきなり抱き付かれたので赤面していた。
「顔赤いよ土屋亜珠ー
あっ俺は二重人格なんかじゃないからー
まっ土屋亜珠のためならSMになってもいいけどなー」
私はますます顔が赤くなる。
今は沙雪がいないから私を助けてくれない。
私はただ赤くなるだけだった。
「口説くな口説くな。早く部屋帰れよ?」
「俺は土屋亜珠のヒーローなんで常に側にいるんっすよー。
もちろん寮長に襲われないようにもっすよーっ」
「お前と違うから襲わないよ。
誰だっけ?半径1M以内に近付いたら妊娠す…モゴッ」
「それ以上いったら寮長でも怒るっすよ!?」
「もう最後の方までいったしな。ってな訳で気を付けなよ。土屋さん。」
半径1M以内に近付いたら妊娠…する?
そんな噂があったの?
そんなに危ない人だったんだ?
安西くんも沙雪も謎が多いな…。
でも私近付いても妊娠してないし平気だよね!
私は案内を全てしてもらい沙雪のいる部屋に向かった。
