服も。

カバンも。

時計も。

靴もコートも。

美味しいご飯も。

欲しいモノでは無くて。



本当に欲しいモノが

わからなかったの。



ぶつかって来てくれる達也を

傷つけていたことに。

自分が

心を固く閉ざしていたことに。



気付けなかったの。