「短編」ブリキ細工の恋人たち

 

冬産まれのくせに、寒いの嫌いだったよね。

「寒い」って言いながら、わたしの手を握って来る達哉。

だけどわたしの手のほうがいつも少し冷たくて。

優しく包むように暖めてくれたっけ。

「誕生日プレゼント、何がいい?」

そう聞くたび、

「ハナが欲しい」

決まってわたしの名前を答えながら、抱き寄せてくれたっけ。