そこには、同じ合コンメンバーの一人が立っていて。


「隣、いい?」


「あっ、はい」


 あたしが返事をしたと同時に、右隣にどかっと腰を下ろす彼。



 ちらりと横目でその人物を盗み見る。


……見た目は正直怖い。

 つるんつるんのスキンヘッドだし、ピアスいっぱいついてるし、いかにも…ってかんじの人。


 え…っと、名前…何だっけ?


 確か、さっきの自己紹介で言ってたな。


 ハ行だったような……。


「あ、俺浜中 和也ね」


 「和也でいいよ」と言いながら、近くにあった焼酎のグラスを手にとり口に運ぶ。


 あ、やっぱりハ行だ。
 な―んて。どうでもいいことまで思ったり。