「欄真のお父さんは優しい人なんだね。でも目って何?」
「あぁ。目ってゆうのは正直でな、そいつの感情をそのまま映しだすんだ。どんなに周りに笑顔を振り撒いていても目を見ればすぐに分かるだよ。」
「精神的に死にかけてるってあたし言ったじゃない?そいつらの目はみんな絶望してたのよ。光を失いただ死を待っているだけの暗い目。」
あたしと同じだ。
ただ光を失って死ぬのを待っているだけ。
それがどんなに苦しくったっけ逃れられない過去。
自分が生きているかぎり、その過去はついてくる。
だったらいっそ、死んでしまえばって考えるけど、死ぬ事が怖いから死ねない。


