「それはね、紅葉ちゃんがあたしたちと同じ目をしてるからよ。」
「目?」
「そうだ。この族に入ってる奴らはみんな苦しい過去を持っている。俺は総長だがその権力を使ってまでそいつの過去を聞き出そうとは思わねぇ。だがそいつが俺に助けを求めてきた時、俺は助けだしてやる。」
「この族に入ってる奴らはね、最初荒れていたのよ。親に虐待されたりイジメられてたりして精神的に死にかけていたの。でもそんな奴らを助けだしてただ普通に生活させてやるためにつくった族がこの雅龍なの。」
「初代の総長はかなり信頼があつい奴で、尊敬できれ人なんだ。」
「まぁ、それが欄真のお父さんなんだけどね。」


