「嘘、つくなよ。お前笑って言ってるけど、全然笑えてねぇよ。」
「嘘じゃないって。本当ライオンがきたんだって!」
最後のほうの語尾を強くして、欄真に言ってやった。
これでいいんだ。
これが欄真とあたしの関係を壊さない最善なんだから
「そんなに言うなら言いけど、人間一人では生きていけねーぜ。」
きっと欄真は誰かに助けてもらったんだろう。
欄真は昔を思い出している懐かしい目をしていた。
欄真には信頼できる人がいるんだね。
「じゃあ降りるぞ。」
「おう!」
私たちは昨日行った部屋へ向かった。
やっぱりそこには綺麗な紫色の花が飾られていて殺風景な部屋を明るくしてくれてるみたいでとても居心地がよかっ。


