光をもらわなければ、花のようにいつか散っていくから。
だからもう光を与えないで。
「なな、何でもって欄真に言うような事ないよ。」
「それならいいけど、なんかあったら言えって事。」
「じゃあこれから一生ないわね。」
「……紅葉は絶対に俺に言うよ。絶対に。」
「…………」
「んじゃあ、学校終わったら俺の携帯に連絡してくれ。じゃあな。」
「ちょ、ちょっと待ってよ。あたし欄真の携帯の番号知らないよ。」
「あーそれなら大丈夫だ。俺が昨日紅葉が寝てる時に登録してやったから。じゃあな」
そう言って車はまた同じ道を走り去っていった。


