「後から分かったんだけどな、そいつが死んだ直接の原因は俺じゃなかったんだ。そいつはもう余命3ヶ月で脳に腫瘍がみつかっててどうにもならないとこまできてたらしい。俺と喧嘩したなんてあり得ないって言ってた。」
「…………」
「………だけど、複雑だろ……。俺のせいで死んだんじゃなくても、俺が殴ってなかったら、まだ生きていたかもしんねぇと思うと、後悔してもしきれねぇーよ………」
そう言った欄真の表情はとても切なく、後悔している顔だった。
「…………」
「……ヒック………ッ…」
「……おい、どうした…?」
「…………ッ……」


