「美和は?誰に入れたんだ?」


「へ?あたし?あー…誰に入れたっけ?」


とぼけて逃げようとするあたし。


「てか隼人、呼ばれてるってば」




「待て。美和が正直に答えるまで動かねぇ」


「はい!?」


どうしてこんなに自分勝手なのか…。


「…誰に入れたんだ?」


う〜。


みんなに注目されてるし、このままこうしているわけにもいかない。


「……隼人だけど?」


小さな声で呟いた。


「あ、言っとくけど!!誰も入れなかったらかわいそうだから、投票しただけだからね!!勘違いしないでよっ」


「はは♪そっか!!しゃーねぇなぁ」


急に笑顔になった隼人は、ステージへとスタスタ歩いて行った。