「超圧倒的多数で新生徒会長は、一条隼人くんに決定しました」


その日の午後、投票が行われた選挙。


結果が発表されると一気に沸き上がった。


「キャー!!一条くーん」


「やっぱかっけぇ!!」


女の子に人気なだけかと思ってたけど、やっぱ隼人は男の子から見ても憧れなんだって分かった。


「えー…新会長、ステージにお願いします」


チラッと隼人を見てみると、明らかに不機嫌。


「隼人?呼ばれてるよ?」


「俺が会長!?まじでないだろ」


「もー!!今更何言ってんの。ここにいるみんな、隼人を応援してるってことでしょ?」


「みんな…?」


何か気付いた感じの隼人。


「どうかした?」