「横尾ー、今日一条は?」


「へ?」


「お前の彼氏、学校にぐらいこさせろよーっ」


生徒会長選挙から、あたしと隼人は付き合ってることになっちゃったみたいで…。

先生にすらこの調子。

ま、このクラスの担任は特別だけどね。


こうやっていつも通りに接してくれるのは、この先生のいいところ。

お葬式にきてくれたときも、優しい言葉をかけてくれたし。




「つーわけで、家まで迎えに行ってこい」


「……はい?」


よく聞こえなかったけど…。


「一条も最近学校きてねぇんだよ。今日ぐらいはくるかと思ってたんだが」


「は?」


「様子見てこい」