「こんなときに不謹慎かもしれねぇけど俺は本気。仕事は後でいくらだって頭下げてやる。けど美和は、今悲しんでんだ。ほっとけるわけねぇだろ」


ポロポロとまた零れた涙。


「本気で好きだから、今回のこと聞いたときも体が勝手に動いてた。女のためにこんなになるなんて、自分でも信じらんねぇぐらい」


隼人の言葉から、たくさんの愛を感じた。

……温かい気持ちを。


「強い美和も好きだけど、俺にぐらい素直になれよ。わがまま言っていいんだから」


あたしの心にあった蟠りが、少しずつ解れていく気がした。




「……じゃあ…もう少し…ここにいて?」


小さな声で、隼人に甘えてみる。


「おー!!ずっと側にいるから安心しろ」


あたしの中にあるプライドという鎧が、剥がれ落ちていく。


今までとは違う気持ち。

おばあちゃんはきっと、全部分かってたんだね。

……本当にありがとう。

大好きだったよ!!