「……ありがと」


うるさいぐらいに騒ぐ胸。


「よし。美和は素直になっていーんだぞ」


得意気な声に、また胸が高鳴る。


「少しは俺を頼れ。何のために俺がいるのか考えろ」


乱暴な言葉とは裏腹に、隼人の大きな手で頭を撫でられた。




「何のため…?」


「俺は美和のばあちゃんと約束したんだ」


「約…束?」


隼人とおばあちゃんが?


「美和を俺が支える…いつも側にいて力になるって」


ドキドキ……


「美和にとって、一番相応しい男になってみせるって約束した」


至近距離で絡み合った視線。

綺麗な隼人の瞳から、目を反らせない。


「……本気で美和が好きだから」