なんとか一命を取り留めたおばあちゃん。


だけど今も眠ったまま…危険な状態。


「美和、少し寝なさい」


いつもはいない両親まで駆け付けたことから、よっぽどの事態なんだって嫌でも分かる…。


「…大丈夫」


眠れるわけない。

おばあちゃんから離れたくない。




それからどれくらい時間が経ったのかは分からないけど、握っていた手がピクッと動いた。


「……おばあちゃん?」


確かに動いた!!

呼び続けると、うっすら目が開いた。


「……美…和?」


「おばあちゃん!!うん、美和だよ!!」


「ご…めん…ね」


「何のこと!?おばあちゃん!!しっかりして!!また一緒にご飯食べようっ」


その言葉に、少しだけ笑ってくれた気がした。