何処にでもあるラブストーリー

どういうわけだか、終電のなくなっても人の流れが消えない109前では、何人かの学生と思しき男女が、酔っぱらって大声で話をしていた。

そのグループに少し距離を置く様に、奈緒子は待ち合わせの場所に1人で立っていた。 
 黒のデニムを履き、茶色い太目のベルトをしていた。 

ベルトにはシンプルな花を象った銀のバックル、薄い生地の紺のタートルネックのセーターを着ていた華奢な体は女性的な体のラインが美しかった。 

僕の予想に反したのは、奈緒子は全然普通で、ほとんど酔っ払っていない様子だった。