何処にでもあるラブストーリー

館崎健司は5回コールで電話に出た。 
「もしもし、奈緒子・・・どうした?」

「ごめんなさい。 起きてました?」

「うーん寝てた」館崎 健司は眠そうな声だ。

「昨日、展示会の資料作っててほとんど寝てなかったからね。 用件はなんだ?」

「・・・」館崎の声を聞きたかっただけだったので、何も答えられなかった。 

私は恋人と別れてしまった。 できれば、館崎 健司に優しい言葉を掛けてほしいと思った。

「どうした?」館崎が心配そうに聞いてくれた。

「彼氏と別れました。」私が答える。 夜更けに電話を掛けてしまったことを後悔していた。