何処にでもあるラブストーリー

「奈緒と話して、なぜ僕が君に嫌われてしまったかを、何とか理解できた。 出来れば、君と別れないで、僕が君を傷つけてしまったことを改めて直していきたいけど、それも無理みたいだ」

「僕は君に嫌われてしまったようだから・・・」

「こっちで頑張って、駿なら東京でも上手くやれるよ」私は駿に言った。

「君といっしょに居れない東京でも?」駿は私に聞き返し、私は何も言えなかった。 

「会いたくなったら、電話していいかな?」駿の言葉。私は何も言わなかった。 

「わかった。 これ読んで・・・手紙。」駿は白い封筒を私に手渡した。