何処にでもあるラブストーリー

僕らは、シャチのショーの時間までフラミンゴの観察をしていた。 フラミンゴは4から5羽で群れをなし、ゆっくりと植木の周りを優雅に歩いていた。 

彼らは非常におとなしく、長身で、必要以上にピンク色をしていた。 

「奈緒子ちゃん、これ何の傷だと思う」僕は、右ひじを奈緒子の顔に近づけて見せた。
「どれですか? なんの傷って、何にもなってませんけど・・・。」奈緒子は僕の腕を見て言った。

「あれだよ、あれ、あいつらにやられたんだよ。」僕はフラミンゴを指差す。
「奈緒子ちゃんもやつらには十分、気を付けた方がいいぜ!」