「うぅ…」



「俺のこと誉めてくんねぇの?」


「だってぇ…」







涙が止まらない。




ずっと私

雅人は就職して

私とは離れ離れになるんだって

思ってたのに。








まさか

一緒の学校に行けるなんて。






信じられない。






サプライズとしか思えない。








夢じゃないかと疑ってしまう。





それくらい……━


驚いた。











私の涙が止むまで

頭を撫でながら

やさしい言葉をかけていてくれた。









やっぱり雅人は好い人だな

と再確認。








せんな雅人がやっぱり好きだった。












━━━「あと、ごめんな?」









突然言われた不思議な言葉。







「ん、なにが?」




泣き止んだ私は顔を上げて

真っ直ぐ窓の外を見やる

雅人に目を向けた。









「ゲーセン行った後、なんか俺感じ悪かっただろ。」





を申し訳なさそうに俯いた雅人。







あの日の気になった

雅人のおかしな態度。





ズキン








思い出しただけで

多少胸が痛んでしまう。







それくらい

私にとって

大きな傷なのだ。










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