あれ?
いない……………
帰ったのかな…━?
もう一度端から端まで
見ては見たものの
やっぱり雅人はいなくて。
帰ったんだ…。
そう確信すると
今更ながら
勇気を出して
お別れを言えばよかったとか
最後の姿
一目でも見れてたらなとか
後悔ばかりが押し寄せてくる。
もう時間は取り戻すことはできないのに。
………。
まぁ…いいか。
今日で雅人から卒業するって決めてたんだ。
これでもう
未練はなくなる、かもしれないし。
「私も、帰ろっかな。」
小さな独り言を呟いて
カバンを手に取った。
その時だった━━━━……
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