「ま、雅人はどうするの?」
すると雅人は我に返ったように
わざとらしい笑顔を作って
机から立ち上がり
「あ?俺?今から話すんだわ。」
そういって
私の髪の毛をくしゃくしゃにした。
「…大学、行くの?」
1番ききたかったことを
ゆっくりと吐き出す。
答えを聞くのが怖い。
聞きたいくせに
聞いてしまうのが
怖いと思ってしまう。
「俺…」
「……。」
「成績悪いから、大学は無理っぽい感じ。」
━━━━━あ。
「そうなんだ。そういや私に勉強教えてって言ったもんね。」
そっか
雅人は大学行かないんだ。
じゃぁ
卒業したら
離れるんだ。
離れ……るんだ━━━━━━?
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