見ていると
胸がキューっとなる。
雅人のだ。
雅人の紙だ。
そう思うと
ますます
キューっと締め付けられた。
この紙
すぐに追いかけて
届ければいいんだけど………
ちょっと…
いや、かなり気になって
悪いとは思いつつも
雅人の希望する進路…━
覗かないわけにはいかなかった。
おそるおそる下に記されている文字へ
目を移す。
【第一希望:就職】
【第二希望:できたら、いい大学】
「……………え。」
自らの目を疑った。
もう一度
名前
そして進路先の文字を確かめながら
ゆっくり2・3回程見直した。
けれど……………
目の前の現実は変わらなくて…。
.

