今にも倒れそうな程

頭がぼーっとしてる。




「だから部屋、飾っとけよ?」



優しい顔をして

宇宙人の頭をポンポンと叩いた。

ボフッボフッと振動を

吸収する宇宙人。




この宇宙人、

変な顔してるけど

雅人からもらった

初めてのプレゼント。






私だけに…

私のためにくれたもの。







胸がきゅーっとする。


体温がさっきから上がりっぱなしだ。





「うん!ちゃんとスペースとって飾る!」





宇宙人の後ろから顔をのぞかせて

最高の笑顔で笑って見せた。




雅人も、

微笑んで肩をすくめてる。








愛しい━━━







この言葉が

ころほど合う瞬間なんて

そう、めったにないだろう。







宇宙人…

一生大事にしようと思った。




もし引っ越しても

絶対持って行く。





雅人を

思い出になんかしたくないけど…。



逆に、私からプレゼントとかしたら

雅人は私のこと

忘れなくてすむのかもと

考えたり………。




周りの雑音など

その存在すら忘れていたほど

2人の世界に、酔いしれていたんだ。






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