「きょん。」






やさしい声に反応し

整った顔立ちをした

眩しいあの人に目を向ける。









「手………繋ご?」








雅人の大きな手が

私の手元に伸びてくる。






なんのためらいもなく。






すんなりとその行為を受け入れた。





「うん!」













まだ先のことなんか分かんないや。





大きな壁があるかもしれないし

ないかもしれない。






すごいトラブルがあるかもしれないし

ないかもしれない。











でも








この小さな幸せを


積み重ねていけば


大きな幸せに


なるんじゃないかな?









私は

そう信じてる。





雅人となら

信じていける。