ようやく、
本当にようやく、支度が完了し
教室を後にする。
そして雅人が待つ図書室へ。
…雅人、
遅ぇなって愚痴たたいてないだろうか
他の奴に頼めばよかったって
思ってないだろうか。
まさか━…
帰ろっかな、なんて……━
ネガティブばっか。
また自分が嫌になる。
って
そんなこと考える暇があったら
する図書室行けばいい話じゃん!
なにやってんの私……━
もぅ涙出そう…
そして教室から出て
ドアを乱暴に閉めないように
ゆっくりガラガラって閉めて
一息。
やっと図書室いける。
少し気が楽になった。
きびすを返して、
図書室方面へと方向転換する
廊下の壁にもたれ掛かっている
雅人がいた。
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