全然止まらなくて、足も痛くなって来たし、何よりも掴まれてる手首が痛い。 あれからどれくらい引っ張られて来ただろう…。 『…っ…止まっ、て!!』 呼吸がうまく出来ない状況で、やっと出せた言葉。 その言葉で、やっと止まってくれた。 「あ、ごめ…。」 もう、何なの? 『いきなり走って…どうしたの?』 「早く借りに行きたかったから…。」 嘘。 『嘘つかないで…。』 「え…。」 優ちゃんは、嘘つくとき目を逸らすことくらい知ってるもん…。