「ソフィも、こっちに来てごらん」 キルトは、そう言ってソフィに手を差し出した。 ソフィは、ゆっくり段々と窓辺にいるキルトに近付いてその手を握ろうとした。 そして、ハッとした。 しまった! キルトのペースに巻き込まれる所だった! ソフィは、赤くなって首をブンブンと左右に振った。 「此処は、私の秘密基地よ」 キルトは、キョトンと目を見開いた。 「そうなの?」 「そうよ!」 「……へぇ」 とキルトは、辺りを見回した。