月の果て



「ところで、姫様。」


「何かしら?」

ソフィは、首を傾げた。



「私の双子とやらを見つける事は、出来ましたか?」


「………それが、どこにもいないのよ」

とソフィは、表情を曇らせた。



「そうですか」

と執事は、にっこりと微笑む。



「トラキアに部屋まで連れて行ってもらった後、部屋に戻れる範囲で探していたのだけれど……この城は、広いのだわ…」

とソフィは、げんなりとして言った。



「…トラキア、彼と会ったんですか?」


「ええ、会ったわ」


「へぇ…」

と執事は、窓際を見つめた。


「それがどうかして?」

とソフィは、不思議そうに執事を見た。