月の果て



それでも怒りの収まらないソフィは、続ける。


「そうかしら?少なくとも私のお父様とお母様は、ずーっと一緒だわ!…そう、私を放置して2人きりで旅行へ行ってしまうほどにね」

とソフィは、悔しいそうに唇を噛んだ。



「仲がよろしいのですね」

執事は、そう言ってにっこりと微笑んだ。



「……そうよ。だから、私。夫婦とはそういうものなのだと信じていたの..」

とソフィは、シュンとして言った。



執事は、ソフィをじっと見つめた。





「…なのに、デカルト様とくれば最初にお会いしたきり…姿を見せても下さらない。」

と言ってソフィは、黙り込んでしまった。